尺八
尺八は見た目は竹の節を抜いて指穴を開けただけのシンプルな構造の楽器です。
色々な長さの尺八があり、曲に応じて使い分けます。
最もよく使われる長さのものが1尺8寸の長さであることから、「シャクハチ」と呼ばれるようになったという説があります。
構造
息を入れる所(歌口)には、水牛の角や、象牙などが入れられていたり、管の内側には漆が塗られたり楽器として多くの工夫がなされています。
- 音階
前に4つ、後ろに1つの五孔尺八がスタンダードで、開け閉めすると、「レ・ファ・ソ・ラ・ド」となり、日本の民謡の音階となります。
指の開け加減や、歌口の当て加減のコントロールでその他の音も出せるので、練習次第でいろいろな曲を吹くことが出来ます。
- 音色
息のスピード、歌口との距離、息の出口の大きさ、口の中の広さ等々、いろいろ変化させることによって、音質を変えることが出来ます。楽器の構造が素朴な自由度の高い楽器だからこそ、演奏者の技術次第で魅力的な音色を生み出すことが出来ます。
箏
箏の本体は桐の木、表面に13本の絃をかけてあります。
右手親指、人差し指、中指に琴爪をつけて絃を弾いています。箏の部分は、「龍角」「龍尾」など、箏自体を竜に見立て、それにちなんだ名称で呼ばれています。
構造
桐の木をくり抜き、裏板を張り合わせたものに13本の絃をかけ、柱(じ)をかけます。- 調弦
絃に琴柱(ことじ)を立てて、琴柱を動かして音の高さを調整します。曲に合わせて調弦を変えて演奏します。 - 箏の種類
一般的に箏といえば13絃の箏を指しますが、他に20絃、25絃という絃の数の多い 箏や低音部を担当する17絃があります。